2009年11月21日土曜日

ZABBIX 1.7のWebインターフェース


ここのところzabbix-1.7をコンパイルして色々と試してます。 

1.8ではかなり多くの機能が搭載されることになっているのですが、Webインターフェース、特に設定メニューまわりも大きく変わっています。

まずは設定メニューの2列目の構成。アイテム、トリガー、グラフはホストのメニューに集約されて、かわりにホストグループが2列目のメニューに置かれるようになっています。



続いてホストの一覧画面。アイテムやトリガーに直接アクセスできるリンクがつきました。



アイテムの画面では詳細なフィルタが利用できるようになっています。



グラフの表示はかなり大きく変わっています。アンチエイリアスフォントが利用できるようになって、表示期間の選択も1.6とはかなり異なっています。





1.7は現在でも開発が進んでいるので、各機能の詳細は少しづつレポートしていきます。

2009年11月20日金曜日

MacBook Proへの移行完了!

今週の月曜にMacBook Pro 13が届いて、1週間ほどかかってこれまで使っていたMacBook(黒)から移行しました。

購入したのはMacBook Pro 13のCore2Duo 2.26GHz/メモリ 2GB/HDD 160GBの標準構成の英語キーボードです。届いて電源を入れるまえにメモリを4GB、ハードディスクを500GBに入れ替えました。

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入れ替えは本体裏のネジを10本ほど外して裏蓋を外せば簡単に行えます。ハードディスクのマウンタを取り外すのに小さいトルクスドライバが必要でした。

そのあと付属しているリカバリディスクからOSをリカバリして使っていますが、今のところ相性の問題は出ていません。

MacBook(黒)と比べると以下のようにスペックがアップしています。

  • OS: Leopard → Snow Leopard
  • CPU: Core2Duo 2.0GHz → Core2Duo 2.26GHz
  • メモリ: 3GB → 4GB
  • ハードディスク: 200GB → 500GB
  • グラフィック: Intelオンボード → NVIDIA GeForce 9400M

使ってみた感想ではスペックの数値以上に快適になっていると思います。ハードウェアの構成だけでなくOSのアップグレードの影響もあると思いますが、OSやアプリは以前の半分くらいの時間でさくっと起動しますし、操作のひとつひとつが軽くなっています。

個人的にスペック以外のところで良くなったと感じたのは、

  • ディプレイの改善。MacBook(黒)では微妙なグラデーションが表示できず、特にGmailを開いたときに既読と未読の差が分かりづらかったりしました。
  • 軽い。毎日持ち歩いているので400Gの軽量化は思っていたより効果がありました。体感では本体とACアダプタをあわせてMacBook(黒)と同じくらいの重さだと思います。
  • 起動やスタンバイから復帰するときに、DVDドライブがウィウィーンと言わない。MacBook(黒)ではこの音がうるさくて、会議中に起動したりすると気になってました。
  • VMware Fusionでゲストマシンを起動したときにファンが回らない。VMware Fusion 3の改善かもしれませんが、これも以前は気になってました。
購入する前は、MacBook(黒)でも十分使えているし...とかなり悩んだのですが、結果としては今回は良い買い物でした。このスペックと本体の作りの良さで11万はかなり安い買い物だと思います。


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2009年11月19日木曜日

Ubuntu 9.10にEclipse 3.5+Subclipse 1.6をインストールする

Ubuntu 9.10にEclipse 3.5+Subclipse 1.6をインストールしたんですが、そのままではJavaHLがNot AvailableになってしまいSubclipseがうまく動作しませんでした。

libsvn-javaパッケージをインストールします。
$ sudo apt-get install libsvn-java
eclipse.iniにライブラリのパスを設定します。
-Djava.library.path=/usr/lib/jni
それでもうまくいかず、どうやらUbuntu 9.10に付属しているSubversionのGnome Keyringがうまく動作していないようで、~/.subversion/configを以下のように修正したところ動作しました。

[auth]
### Set password stores used by Subversion. They should be
### delimited by spaces or commas. The order of values determines
### the order in which password stores are used.
### Valid password stores:
###   gnome-keyring        (Unix-like systems)
###   kwallet              (Unix-like systems)
###   keychain             (Mac OS X)
###   windows-cryptoapi    (Windows)
# password-stores = gnome-keyring,kwallet
password-stores =

2009年11月15日日曜日

ZABBIX-JPでZABBIX 1.6系のRPMを公開しました

ZABBIX-JPでZABBIX 1.6系のRPMとyumリポジトリを公開しました。詳細は以下のURLを参照してください。
バグ報告などはこのブログのコメントやZABBIX-JPのバグ報告フォーラムでお願いします。

今回からzabbix-jp-releaseファイルで提供するyumリポジトリ設定ファイルは、不用意にメジャーバージョンアップが行ってしまわないようにZABBIX 1.4とZABBIX 1.6用を切り替えて利用するようになっています。詳細は以下のドキュメントに記載しています。
現時点では安全側に振ってデフォルトでは1.4系のリポジトリを利用するようになっています。1.6系を利用したい場合は手動で切り替えて利用してください。

ZABBIX SIAが1.6をリリースしてからだいぶんと経ってしまいましたが、ZABBIX-JPでもやっと1.6をリリースすることができました。1.8のリリースに間に合って良かったです。リリースにあたってテストやパッチ作成/提供を行っていただいたZABBIX-JPスタッフの皆様やミラクル・リナックスの方々にはお礼申し上げます。

2009年11月13日金曜日

ZABBIX 1.6.7がリリースされてます

ZABBIX 1.6.7がリリースされてます。

It is strongly recommended to upgrade 1.6.6 agents to 1.6.7 if you use active checks. An important problem related to incorrect processing of active checks has been fixed in 1.6.7.

ということで、アクティブチェックを使っているならアップグレードを強く推奨するそうです。 リリースノートの翻訳はこれから開始します。

そういえば、どこかで11/13にZABBIX 1.8がリリースされるという話を聞いたのでZABBIX SIAのエンジニアに聞いても正確なリリース日は教えてもらえませんでした。会社では本当に出るんだろうか?という議論になったんですが、ここ数日でSubversionに1.7.2のタグが打たれているので今日は出ないんじゃないかという予想になってます。


ZABBIX 1.6.xのインターフェース翻訳ファイル

現在作成中のZABBIX-JPがリリースする1.6.xパッケージに含める予定のZABBIX 1.6.x用のインターフェース翻訳ファイルを公開しておきます。現時点で最新版は以下からダウンロードできます。


ファイルのバージョンは1.6.4になっていますが1.6〜1.6.6の最新翻訳ファイルです。開発元にも送付していて1.6.6以降には取り込まれています。それよりも若干翻訳を改善しているのと、1.6.5以前をお使いの方でソースからインストールしている場合はこちらのファイルを利用いただければインターフェースが日本語化されます。

利用方法はja_jp.inc.phpをダウンロードして、ZABBIXのWebインターフェースがインストールされているディレクトリのinclude/locales/ja_jp.inc.phpと置き換えてください。

翻訳間違いの指摘やより良い訳の提案はこのブログにコメントいただくか、ZABBIX-JPフォーラムのバグ報告でお願いします。

ZABBIX-JPの1.6.xパッケージはもうすぐリリースします。今週末までにはお知らせできると思います。

Ubuntu 9.10にVMware Server 2.0.2をインストールする

購入したML115にUbuntu 9.10をインストールして、その上でZABBIXのRPMファイルのビルドするための環境を構築するためにVMware Server(執筆時点で最新版の2.0.2)をインストールしようとしたところ、通常の方法ではエラーがでてうまくいかなかったので対処方法を書いておきます。

対処方法といってもとても簡単。すでに同じ問題を回避するためのスクリプトを公開してくれている人がいます。
まずはVMware社のサイトからVMware Server本体をダウンロードして適当な場所に保存しておきます。続いて上記のページのHow toの項目の2番にある「Download my script from here」の「here」のところをクリックしてスクリプトを適当な場所に保存します。

ダウンロードしたスクリプトに実行権限をつけて、引数にVMware Server本体が置かれたディレクトリを指定して実行すれば自動的にパッチを当ててVMware Serverのインストーラを実行してくれます。

chmod +x vmware-server-2.0.x-kernel-2.6.31-14-install.sh
sudo ./vmware-server-2.0.x-kernel-2.6.31-14-install.sh 

あとは通常のVMWare Serverのインストールと同様に行うことができます。

MacBook Pro 13を購入者

少し悩んだあげく、ポチットなとやってしまいました。
Apple MacBook Pro 2.26GHz 13.3インチ MB990J/A
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会社の近くのベスト電気に行ってみたり家の近くのヨドバシカメラに行ってみたりしたのですが、やはり英語キーボードモデルは販売していないとのことで結局Apple Storeから購入しました。ベスト電気だとポイント18%還元で実質10万を切る価格で購入できるみたいなんですが...。英語キーボードに慣れてしまっているので仕方ないです。

上の画面では普通にApple Storeで購入するより若干安いんですが、これは会社の福利厚生で入っているBenefit Station経由で購入したから。毎月見えないところで給与から天引きされているわけですから、活用しない手はないです。

到着予定日は11/18日から11/20日ということでした。意外と1週間くらいかかるんですね。あとは4GBメモリと500GBハードディスクを別途購入して取り付ける予定です。

2009年11月10日火曜日

MacBook落とした!!

先日、毎日仕事に執筆にと起きている時間のほとんどを共にしているMacBook(黒)を落としてしまいました。

落としたときにはけっこう大きな音がしたので壊れたか!?と思ったのですが、OSは問題なく起動してます。ただ、DVDドライブのところが曲がってしまいドライブにディスクが入らないようになってしまいました。



もう2年以上毎日使い続けているので、バッテリーが少し盛り上がってきてたり、ハードディスクがときどき怪しい動きをしたりしていたりします。新しいMacBook Proも値下がりしていることですし、そろそろ買い替え時ですかね。

2009年11月9日月曜日

Ubuntu 9.10でML115のIPMIを利用する

先日購入したML115ですが、Ubuntu 9.10をインストールしてZABBIXのテスト用として使っています。ZABBIXは1.6系からIPMIを利用することができる機能を備えているのでそのテストも行いたいところなのですが、実はML115と同時購入したLights-Out 100cマネジメントモジュールが11月27納期なのでまだ届いていません。

ML115にはオンボードでIPMIチップが載っているので、ローカルであればipmitoolを利用してハードウェア情報を取得することができます。まずはOSからローカルのハードウェア情報を取ってみて、どのような値を監視することができるかを調査してみました。ローカルで取得できた情報はLights-Out 100cマネジメントモジュールを取り付けるとネットワーク経由でも取れるはず、という確認のためでもあります。

Ubuntu 9.10ではカーネルにIPMI関連のドライバが含まれていますが、私の環境では手動でモジュールをロードする必要がありました。

$ sudo modprobe ipmi_si
$ sudo modprobe ipmi_msghandler
$ sudo modprobe ipmi_poweroff
$ sudo modprobe ipmi_devintf
$ sudo modprobe ipmi_watchdog

続いてIPMIをコマンドから操作することができるipmitoolsをインストールします。

$ sudo apt-get install ipmitool

これで準備は完了です。以下のようにコマンドを実行するとローカルのハードウェアのステータス情報を表示することができます。

$ sudo ipmitool sdr
POST Error       | Not Readable      | ns
Memory ECC       | Not Readable      | ns
ACPI State       | 0x01              | ok
PCI Reset        | 0x00              | ok
CPU Fan          | 2035.00 RPM       | ok
Rear Fan         | 2052.55 RPM       | ok
CPU Diode        | 30.50 degrees C   | ok
Front Ambient    | 17.50 degrees C   | ok
System 12V       | 11.87 Volts       | ok
System 5V        | 5.12 Volts        | ok
System AUX 5V    | 4.98 Volts        | ok
System 3.3V      | 3.36 Volts        | ok
System AUX 3.3V  | 3.30 Volts        | ok
CPU Vcore        | 1.12 Volts        | ok
CPU 12V          | 11.93 Volts       | ok
HT 1.2V          | 1.20 Volts        | ok
Mem Vcore        | 1.79 Volts        | ok
MEM VTT          | 0.89 Volts        | ok
MCP55 1.5V       | 1.50 Volts        | ok
MCP55 1.4V       | 1.39 Volts        | ok
Therm-Trip       | 0x01              | ok
CPU Prochot      | 0x01              | ok
System Reset     | 0x01              | ok
NMI              | 0x01              | ok
PCI Error        | Not Readable      | ns
CPU Socket       | 0x02              | ok
LO100 Present    | 0x01              | ok
Watchdog         | Not Readable      | ns

それほど詳しいハードウェア情報は取得できませんが、ファンの状態や温度、電圧は監視しておけば役に立ちそうです。IPMIは実行速度が遅いのですが、OSから実行しているからでしょうかね?ZABBIXからIPMIをリモートで監視したときにタイムアウトが発生しないかが気になります。

2009年11月3日火曜日

2009/10/30〜31 OSC2009 Tokyo/Fall

2009/10/30〜31に開催されたOSC2009 Tokyo/FallにZABBIX-JPとしてセミナー&ブース出展を行いました。会場は蒲田の日本工学院専門学校だったのですが、私がこれまで行ったOSCの中でも一番奇麗な会場だったんじゃないかと思います。

まずは1日目。

10/30日は11:15〜12:00に私のセミナーを行いました。教室も今までで一番広く、おそらく80〜100人くらいは入る教室だったと思います。広めの会場にも関わらず、ほぼ満席状態でした。





今回はデモを交えたZABBIX 1.6の新機能とミラクルで実際に行った事例をあげてZABBIXをインストールした環境の説明とその時のZABBIXサーバの負荷状況などについて解説しました。

ミラクルで開催しているセミナー以外では初めてZABBIX 1.6の説明をしたことと、事例を使った解説を行ったことで、なんとなくですが聞きにきてくださった人の満足度も高かったんじゃないかと感じています。

このとき使った資料はZABBIX-JPのセミナー資料ページに掲載していますので、興味のある方はどうぞ。

思ったよりたくさんの人がセミナーに来てもらえたことと、ブースに来てくれた方も多かったので、この日は15時くらいには資料がなくなってしまいました。カンファレンス終了後に会社に戻って資料を印刷するはめに。

続いて2日目。

2日目はZABBIX SIA CEOのAlexeiが来てくれました。Alexeiが1日中ブースにいるのは退屈だろうということで、午前中は彼を連れて東京タワーに観光にいってました。



そのあと軽く昼食でラーメンを食べて会場に向かい、ブースを適当に回りつつAlexeiを知人に紹介して周り、15:15〜16:00にAlexeiのセミナーを開催。このセミナーはOSCの1週間前に彼と調整して実施することになり、集客期間が短かったので本当に人が集まるのかと心配していたのですが、結果的には立ち見が出るほどの大盛況でした。






内容もZABBIXを作った経緯からZABBIXの大規模システム監視、ZABBIX 1.8の新機能まで網羅されていて、とても良いセミナーでした。Alexeiも気楽に楽しんでセミナーをできたようで、OSCでセミナーをできたことをとても喜んでもらえたようです。

このときの資料もZABBIX-JPのセミナー資料ページに掲載しています。

そのあとは彼を連れてZABBIX-JPスタッフで飲み会に。結局彼をホテルに送り届けたのは23時を回ってたと思います。技術的なことや彼の考えなど、いろいろと話すことができてとても良かったです。今回初めてFace to Faceで会って話したのですが、メールでやりとりするよりも断然良いですね。ZABBIX-JPの活動についても理解してもらえたように思います。

今回は新しい内容のセミナーを行ったり、Alexeiとのスケジュールや彼ののセミナーなどの調整をしたりとバタバタしていたのですが、色々と骨を折った甲斐があったイベントでした。なにより私自身が楽しめた2日間でした。ご協力いただいたZABBIX-JPスタッフの方々やミラクルの方々、どうもありがとうございました!