2016年12月17日土曜日

Zabbix対応の温湿度・気圧、接点センサー購入者の募集

2015年のZabbix Conference Japanでも簡単にご紹介、今年のInterop Shownetでもラックの温度監視に利用していたZabbix対応のセンサーについて、数名の方から試してみたいとお話をいただいていることもありまして、私(個人)が必要なものを製造依頼するとの合わせて評価用のセットを共同で購入する人はいませんか、というご案内です。

このセンサーはコントローラとセンサーをつなげて利用するようになっていて、1つのコントローラには8個までのセンサーをつなげられます。

コントローラ本体

こちらがコントーローラ本体。USB miniBで給電するようになっていて、10MbpsのLANコネクタをネットワークに、1Wポートからはイーサネットケーブル(RJ45コネクタ)でセンサーにつなげます。

IPアドレスの設定などはWebインターフェースから行うことができます。

このコントローラが特殊なのはファームウェアにSNMPv1とZabbixエージェントのアクティブチェックプロトコルが実装されているところで、Webインターフェースからホスト名、ZabbixサーバーのIPアドレスを設定するとZabbixネイティブな通信でセンサーデータをZabbixサーバーに送付することができます。

センサーの種類

コントローラとセンサーの接続は一般的なLANケーブルが利用できるので特殊なケーブルを購入しなくても済みます。センサーデータをコントローラへ送付することと、センサー自体への電源供給も1本のLANケーブルで行います。

今のところ接続できるセンサーには3種類あります。

  • 温湿度・気圧センサー
  • 1.5メートル温度センサー
  • 接点センサー

温湿度・気圧センサーは3種類のセンサーが1つのボックスに入っているタイプです。

1.5メートルの温度センサーはRJ45端子が付属しているので、そのままコントローラへ接続できます。

接点センサーは見た目は温湿度気圧センサーと見た目はほぼ同一です。ケースを開けるとA/B接点があり、ここにマグネットセンサーなどを接続すればZabbixからは0/1データで状態を監視することができます。

コントローラから複数センサーを接続する場合はスプリッタを間に挟みます(スイッチングハブではなくて単純に線を分岐するだけのものです)。

日本国内ではこのRJ45のスプリッタが入手しづらく、いくつかのルートで比較的安価なものを購入はしてみたものの品質に難がある場合も多く、品質が良いものを探すのが少し難しそうです。引き続き良い購入先を探し中です。

試してみたい方はこちらまで

このセンサーを試してみたいという方は、上記のコントローラ、3種類のセンサーが1つずつ入った評価キットという形で製造してもらおうと思います。スプリッタは品質が良いものが見つかれば良いのですが、そこそこの品質のものでもよければ余ってるものを1個おまけで入れておきます。

とりあえず支払いは実際に私の手元に機器が届いてからで良いので、購入希望の方はセット数と氏名、メールアドレスを以下のフォームからご連絡ください(価格はリンク先にあります)。

  • Zabbixセンサーキットの購入希望フォーム (締め切りました)

どのくらい興味のある方がいるか分からないこともあり、今年いっぱいまで募集を受け付けようと思います。2017年1月中には送付できるようなスケジュールで考えています。

なお、もともとこのセンサー自体はZabbix Conference(ラトビア本社開催)でお会いした方が実運用で利用されているものにZabbixエージェントプロトコルを実装したファームウェアを載せたもので、機器自体はキワモノではなくて数年の実績があるものです。Zabbix Japan社内でも1年ほどサーバールームと社内の温度・湿度監視に利用していますが特に問題なく継続利用できています。

ご質問などがあればコメントからよろしくお願いします。

追記:

VISA、Master、Amexであれば、PayPalではなくてもクレジットカード決済できるようになりました。領収書の発行も可能です。

2016年11月29日火曜日

Zabbix Conference Japan 2016

今年もZabbix Conference Japan 2016も無事終了しました。ご来場いただいた方々、登壇いただいた方々、それからスポンサーいただいたパートナー様、どうもありがとうございました。

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Conf2016banner

今年は想定よりもスポンサー企業様が多く、大変ありがたく思っています。とはいえ予定よりもスポンサー登壇が多くなったため技術的な内容が昨年までよりも少なくなってしまい、来場いただいた方々からはもっと技術的な濃い話が聞きたかった、という声が聞こえてきそうな気もしています。

来年は4.0(LTS)リリースというタイミングでもあるため、アジェンダをうまく調整したいと思います。

アジェンダのページに登壇資料も公開したので、他にもいくつかZabbix Conference Japan 2016に関係するリンクとあわせて記載しておきます。

カンファレンス全体の詳細記事も近日中に公開予定です。もう少しかかりそうですが公開されたら追記します。

私のプレゼンテーションの中で実施するとお話ししたZabbix 4.0への新機能追加要望のリクエストについて、現在社内で集計を行っています。今回は早めに集計をしてリクエストを出す予定なのでどの要望を採用したかも公表するようにします。

2016年8月7日日曜日

Zabbix 4.0へ向けた機能要望

もうだいぶん前の話になってしまいましたが、Zabbix Conference Japan 2015の私のプレゼンテーションで「Zabbix 4.0へ向た日本からの機能要望を出そう」というお話をしました。

来場いただいた方と、懇親会に参加いただいた方に機能要望を募集して、その中から要望が多かった機能について、Zabbix Japanから本社の開発サービスを利用して、具体的にこの機能を実装してほしい!ということを実施してみようという取り組みです。

Zabbix Conference 2015を実施した2015年11月の時点でもZabbix 3.2(ポイントリリース)に対してすでに世界からたくさんの開発サービス利用要望をもらっていたこともあって、次のバージョンへ追加する新機能や改善については、なかなか日本で要望が多い機能のプライオリティを上げることが難しいという状況もあったためです。

開発サービスはZabbix本体への修正や機能追加を直接依頼できるサービスです。自分がZabbixユーザーの立場ならちょっとした機能や実装が不足していることに困っている状況であれば、苦労して回避策を作るよりこのサービスを利用した方が後々苦労せずに済むと思うんですけれど、日本からはあまり利用されていないんですよね。

修正が構築期間ないに終わらないといけないとか、予算の問題とか、そもそもオープンソースに対する修正に費用を出すという感覚がないとか、色々と理由はあるんでしょうけれど。日本国内もまったく使われていなこともなくて、パートナーさんによってはうまく活用されて要件に不足している機能を補われていたりします。

さて、Zabbix 4.0に向けた機能要望について、Zabbix Conference Japan 2015でいただいた要望のうち特に多かった以下の2つを選定して依頼を行っています。

  • ローレベルディスカバリで作成されたアイテムなどの設定を変更したい
  • ホストグループの階層化

上記機能が欲しかった!という方は今後のリリースに期待頂ければと思います。

他にも以下のような要望も多かったのですが、これらは今回はZabbix Japanからの機能要望としては見送ることになりました。大きな変更が必要なためにすぐには実装が難しかったり、すでに実装されることが予定されている、などが理由です。

  • Webインターフェースからのアイテム手動実行
  • アイテム、トリガー、メンテナンスなど設定ごとや、有効/無効化など機能ごとの権限設定
  • Webシナリオのインポート/エクスポート

もちろん、上記の機能や開発サービス以外でも新機能の実装や機能改善はどんどん行っていますので、もうすぐリリース予定のZabbix 3.2もご期待ください。

今年のZabbix Conference Japan 2016は11/18(金)開催です。今年は場所を変えてもう少し広い会場を予定していますので、こちらもお楽しみに!

2016年2月22日月曜日

Zabbix 3.0をリリースしました

予定よりもだいぶん遅くなってしまいましたが、Zabbix 3.0をリリースしました。

LTSリリースでは2013年11月のZabbix 2.2のリリースから2年3ヶ月ほど、ポイントリリースも含めると2014年9月の2.4のリリースから1年半ほど経ってのリリースになりました。

Zabbix 3.0ではWebインターフェースのデザインが一新されたほか、クラウドやリモート環境の監視でセキュアに通信が行える通信の暗号化機能や、既存の収集データから予測検知を行えるトリガー関数などの機能追加を行っています。

ほかにも障害通知に利用するメールサーバーのSMTP認証対応やアイテムの監視タイミングを任意に決めることができる機能、トレンドデータのAPI、XMLインポート/エクスポートに値のマッピング設定が含められるようになっているなど、これまでZabbixを利用されていた方にも魅力的な機能を追加しています。

新機能の詳細はZabbix社サイトのZabbix 3.0の新機能やドキュメントのWhat's new in Zabbix 3.0.0ページを参照してください。(Zabbix 3.0の新機能ページはただいま翻訳中です)

Zabbix 2.2 LTSを利用されている方はZabbix 2.4, 3.0の双方の新機能や機能改善が含まれることになるため、Zabbix 3.0へアップグレードするためには両方のメジャーバージョンのリリースノートを確認してください。

Zabbix 3.0のダウンロード

これまでと同じくZabbix 3.0は以下のページからソース、rpm/debパッケージ、検証用のアプライアンスという形でダウンロードできます。

検証用のアプライアンスはZabbix 3.0用からベースのOSがUbuntu 14.04になり、公式のdebパッケージをそのまま利用するように変更しています。

Zabbix 3.0系のイベントやセミナー

Zabbix 3.0についてもっと知りたい!という人はぜひ下記のイベントやセミナーに参加ください。

Zabbix 3.0の注意点

細かな機能についてはサイトやドキュメントでも説明されているためここでは省略して、Zabbix 3.0の利用にあたりいくつかの注意点について説明しておきます。

WebインターフェースのPHPサポートが5.4以上に

Webインターフェースを動作させるためにはPHP 5.4以上が必要になります。Red Hat Enterprise Linux 5と6に含まれているのはPHP 5.3のため動作対象外になりました。RedHat系ディストリビュションではPHP 5.4以上が含まれるRHEL7やCentOS7以上でのみ動作させることができます。

この制限を含めて考えると現在Webインターフェースを動かすことができるディストリビューションは以下です。

  • Debian 7 (Wheezy)
  • Debian 8 (Jessie)
  • Ubuntu 14.04 (Trusty)
  • Red Hat Enteprise Linux / CentOS 7

SMTP認証のサポート

Zabbix 3.0では障害通知メール送信にSMTP認証を必要とするメールサーバーを利用することができるようになりました。この機能を利用するためにはlibcurlのバージョン7.20以上が必要です。RHEL6ではcurlのバージョンが7.19となるため動作しません。

Zabbix 3.0はRHEL6以下では動作しない?

Zabbix 3.0をインストールまたはアップデートしようとして、あれっ?となった人も多いのではと思います。

標準のRHEL5, 6ではZabbix 3.0の動作要件を満たしていないという点ではWebインターフェースは残念ながら動作しなくなります。RHSCLやサードパーティのリポジトリ(remiなど)を利用して動作させることは可能ですけれど、OS標準構成では動作しなくなるということから今のところZabbix社のリポジトリではZabbixサーバーとWebインターフェースを除くZabbixエージェント、Zabbixプロキシ、Java GatewayのみRPMパッケージを作成しています。

RedHat系のOSはライブラリやミドルウェアのバージョンが低いんですよね。現実問題としてRHEL6系をまだ利用しているユーザーさんもいることは理解しているので、RHEL7系にどうしてもバージョンアップができないというZabbix公式サポート加入ユーザーさん向けには暫定策としてRHEL6系でも利用できるように対策を検討中です。続報をお待ち下さい。

Zabbix 3.2

Zabbix社内ではすでに次のメジャーバージョンとなる3.2の新機能について議論が始まってます。Zabbix Japanからは3.2に限らず次のLTSをターゲットに4.0までに入れて欲しい機能をいくつかリクエストしていく予定にしています。